手数料値上げ続きのクレジットカード!海外旅行の最適解は?

昨今続いている、クレジットカード海外事務手数料の値上げ。今や3%未満のカードを探すのが難しくなってきました。私は海外で主にデビットカードを使いますが、念のためクレジットカードも持ち歩きます。保有しているカードの手数料をチェックし、改めて今ならどのカードを選ぶべきか、調査しました。結果を踏まえ、新しいカードも作ったので、合わせてご紹介します!

目次

各クレジットカードの手数料値上げ状況調査

保有カードはすべて値上がり!

昨年から海外事務手数料の値上げのお知らせが続いてましたが、改めて自分の持っている全カードを調べてみました。以下のように、見事な全社の値上げぶり。2社は今後値上げなのでまだ2.2%ですが、それ以外はすべて3%超。そして3.85%派と、若干おトクな3.63%派に分かれることが分かりました。

ビューカード

2024年12月5日より、2.00%(税込2.20%)が3.50%(税込3.85%)に改定 *JCBブランド除く

JALカード(DCカード)

2025年1月20日より、2.00%(税込2.20%)から3.30%(税込3.63%)に改定

PayPayカード

2025年3月10日より、2.00%(税込2.20%)から3.50%(税込3.85%)に改定

EPOSカード

2025年7月1日より、2.00%(税込2.20%)から3.50%(税込3.85%)に改定

dカード

2025年12月1日より2.00%(税込2.20%)が3.50%(税込3.85%)に改定

ゴールドポイントカード

2026年4月1日より、2.00%(税込2.20%)から3.30%(税込3.63%)に改定

値上げは今回が初めてではなく、例えばJALカードは2016年に1.55%(税込1.67%)→2.00%(税込2.16%)の改定がありましたので、10年前と比べて2倍になったと言えます。

自分が持っていない、他の主要クレジットカードも見たところ、同様の状況でした!

三井住友カード

2024年11月1日より、2.00%(税込2.20%)から3.30%(税込3.63%)に改定 *一部例外あり

楽天カード

2025年3月1日より、2.00%(税込2.20%)から3.30%(税込3.63%)に改定

手数料を上げていないクレジットカードは?

続いて、手数料を上げていないカード会社を調べてみました。今後上がるかもしれませんが、現時点では一番おトクな選択肢です!

イオンカード

イオンカードの手数料は、Visa、Master、JCBすべてで、1.60%となっています!素晴らしい!でも近所にイオンがないのでイマイチ作る気になれない・・。年会費は無料のようですので、イオンに関係なく作るという判断もアリかと思います。

JCBカード

JCBカードは少し複雑で、JCB本体が発行しているカードは1.60%。ただ、提携カードによっては値上げされており、例えばPayPayカードのJCBは3.85%。一方で、JALカードやビューカードのJCBは1.60%。発行方法などの違いなのか、不思議ですね。

課題としては、果たしてJCBは海外でどこまで使えるか、という点。恐らく日本人が多いハワイ、韓国、台湾あたりでは出番があるのかなという印象です。こちらも年会費無料のカードがあるので、1枚作っても良さそうです。

あわせてチェックしたい、旅行保険

ポイントは付帯条件と年会費

旅行×クレジットカードにおいて、あわせてチェックしておきたいのが旅行保険です。こちらは手数料ではないので、値上げではないですが、同じくここ数年で条件が厳しくなっています。以前はクレジットカードを持っているだけで保険が付く、“自動付帯”のカードが多かったですが、今は条件に当てはまる旅行費用を支払ったときだけ付く、“利用付帯”が主流になりました。

ドケチの私は基本的には旅行保険を別途契約するのは避けて、クレジットカードの保険に頼っています。この観点でも、自分の持っているカードを再点検してみました。

JALカード

海外&国内旅行の保険が自動付帯(年会費2,200円~)

ビューカード

海外&国内旅行の保険が利用付帯(年会費524円~)*ゴールドカードは自動付帯

エポスカード

海外旅行の保険が利用付帯(年会費無料~) *プラチナカードは自動付帯

JALカードのみが今どき貴重な自動付帯、そしてビューカードとEPOSカードは上位カードを除いて利用付帯となります(以前は自動付帯だった)。ビューカードはえきねっとなどでJRの切符を買う時に使いますので、国内旅行にも良いかもしれません。ただ、保険のためだけにカードを持つのは本末転倒ですので、年会費があるカードについては、保険に関係なく保有メリットがあることが前提かと思います。PayPayなど他のカードは、ゴールドカードのみ保険付帯だったり、有料保険を別途申し込みでした。

手数料おトクカードの旅行保険は?

続いて、手数料おトク組のイオンカードとJCBカード。イオンカードはゴールドカードのみながら、条件によって無料でゴールドにアップグレード、そして保険も自動付帯!これは素敵。JCBについては、年会費無料の通常カードで、保険が利用付帯となっています。

イオンカード

海外&国内旅行の保険が自動付帯(ゴールドカードのみ、年間50万円利用などの所定条件で年会費無料)

JCBカード

海外旅行の保険が利用付帯(年会費無料~)

まとめ

以上を受けて、イオンを良く使う方なら、イオンカード最強の雰囲気。それ以外の場合、JCBカードも良さそう、という結論となりました。私の場合は現在Visaで持っているビューカード(JR系のサービスでしか使っていない)を、JCBに切り替えることで、手数料1.60%&旅行保険を満たすことができます。

JCBカードをGET!

というわけで、ちょうど年会費の引き落とし前だったビューカードで、新たにJCBカードを申し込んでみました。無職なので審査落ちるかな、と怖いもの見たさで待ってましたが、あっさりとVisaと同じ条件のカードがもう1枚作れました!20年超使っている信用なのか分かりませんが、審査に通って嬉しい!国や都市によるかと思いますが、JCB加盟店がそれなりにあることを願うばかり。

使えるなら基本はデビットカードでOK

また、以前からおすすめしているデビットカード、ソニーバンクウォレットは、外貨預金がない通貨での事務手数料1.79%!1.60%には敵いませんが、遜色ないレベル。

外貨両替+外貨口座から引き落とし、ではなく、外貨を円換算して日本円口座から引き落としとなりますが、使える場所ならシンプルにこれだけでも良さそうです。

住信SBIネット銀行改めd NEOBANKのデビットカードも、事務手数料2.50%ということなので、3%超のクレジットカードを使うよりはこちらの方が良さそうです。もちろんデビットカードは、口座に残高がないと使えませんので、特に航空券など高額になる場合、タイミングによっては使いづらいかもしれません。

その際は、お持ちのクレジットカードの中で、事務手数料が低めのものを選ぶと良いですが、国際ブランドごとに為替レートも異なりますし、いつの為替になるかは不確定要素です。想定より少し高くなるかも!と備えておくと、明細を見たとき心穏やかでいられそうです。

物価高が続くこの時代、旅行好きな方は保有クレジットカードの見直しをする良いタイミングかもしれません

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