CFP試験合格までの費用と期間、課目ごとの難易度

2025年度第2回目のCFP試験の結果と合格ラインが、12月17日に発表されました。私は第1回目の試験でライフプランニングとタックスプランニングを受けて合格、第2回目の試験では残りの金融資産運用設計、不動産運用設計、リスクと保険、相続・事業承継設計を受けて、全課目合格することができました!

ちょうど1年ほど前に会社を辞める決意をし、趣味で取得していたFP2級から、さらに上位のFP資格を目指すことにしました。2025年2月にAFP認定が完了(AFPは時間さえあれば誰でも通る)、3月末最終出社で退職し、4月からCFPの勉強を開始。6月、11月と2度の試験を経て、無事に1年以内でCFP全課目合格に至り、まずは一安心です。

これからは足りない実務経験を補うために”みなし実務研修”という講座を受講し、早ければ春頃のCFP認定を目指せます。もともと暇つぶしの趣味程度に始めたFPの勉強ですが、実生活に役立つ知識も多く、資格を取得するごとにFP業務への興味も深まりました。

これまでの学習期間やかかった費用、そしてAFPまでとは桁違いに難しかったCFP試験の学習方法について、まとめました。

目次

CFP試験各課目の合格ライン、合格率と難易度

まずは2025年を含め、直近試験の課目ごとの合格ライン(合格となる正解数)と合格率を見てみましょう。CFPの勉強をしている際に、意識するのは合格ラインです。CFPは相対評価で、一律何問正解なら合格!という単純な仕組みではないため、模試で30点取れたとして、それが金融資産運用設計なら合格ライン以上だし、不動産運用設計だと下回る、という指標になります。

並べて見ると、合格ラインと合格率にはある程度相関があることが分かります。合格ラインが低い=難易度が高い=合格率も低い、という傾向が金融と不動産の違いから見て取れます。合格率30~40%を目安に、合格ラインとなる正解数が決まるのかもしれないですね。2024年第1回の金融とか、23問と過半数以下の正解数で合格率29.5%なので、ちょっと難しくし過ぎてる印象。

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課目ごと合格点・合格率2025年度
第2回
2025年度
第1回
2024年度
第2回
2024年度
第1回
2023年度
第2回
2023年度
第1回
6回平均
金融資産運用設計27問
33.9%
27問
34.2%
24問
31.9%
23問
29.5%
26問
33.4%
27問
30.7%
25.7問
32.3%
不動産運用設計33問
40.0%
31問
35.8%
32問
35.5%
31問
36.5%
30問
38.1%
31問
35.8%
31.3問
37.0%
ライフプランニング28問
35.3%
28問
37.6%
26問
34.6%
26問
31.0%
29問
35.4%
27問
35.6%
27.3問
34.9%
リスクと保険27問
36.4%
28問
36.9%
26問
35.0%
28問
35.7%
30問
35.3%
27問
31.8%
27.7問
35.2%
タックスプランニング30問
36.3%
30問
34.7%
30問
36.5%
28問
36.1%
27問
35.6%
31問
39.0%
29.3問
36.4%
相続・事業承継設計28問
35.2%
24問
31.0%
27問
37.3%
27問
37.9%
27問
34.3%
27問
31.4%
26.7問
34.5%

課目ごとの難易度は主観的な要素で異なりますが、合格ラインや合格率からも分かるように、やはり金融はかなり難しい。CFPのラスボスと言われているのも納得です。不動産とタックスプランニングは、合格ライン・率の観点から、比較的難易度は低めと言えます。

CFP試験はそれぞれの業界で働いている方も多く受験されるでしょうから、銀行や証券会社なら金融、保険会社なら保険、不動産業界なら不動産、と人によって得意とする課目もあるかと思います。

ほぼIT業界オンリー25年、というキャリアの私は、確定申告のおかげで比較的身近だった税金を除くと、全課目ベースの知識がゼロに近いところからのスタートでした(FP2級までに学んだことはほぼ忘れた)。

そんな私の受験結果と、そのときの合格ラインとの比較が下記になります。ライフプランニングとタックスプランニングは2025年6月の第1回試験、残り4課目は11月の第2回試験です。

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金融資産運用設計28問合格ライン27問に+1
不動産運用設計42問合格ライン33問に+9
ライフプランニング36問合格ライン28問に+8
リスクと保険31問合格ライン27問に+4
タックスプランニング40問合格ライン30問に+10
相続・事業承継設計35問合格ライン28問に+7

合格ラインに+何問の余裕を持って合格したか、という数字は、その課目を勉強していたときの手応えに比例します。これを見ると“金融マジでギリだった!”などと分かるわけですが、勉強中も金融には本当に苦しめられました。
また自分が独身で、“明日死んでも経済的に誰も困らない”ゆえ、保険も興味がなく、かつ問題があまりにも長ったらしくてつまらないため、苦手課目でした。

残りの課目でいうと、勝手に苦手意識を持っていた不動産の勉強がかなり順調に進み、“不動産意外と面白いな”と、前向きに取り組むことができました。金融と同じ日に試験が行われるので、”金融がダメでも不動産は受かるかも”という気持ちの余裕にもつながったし、不動産の勉強を前倒しで終わらせて、直前の追い込みは金融に集中することができました。

受験計画で考慮すべき点として、幅広い知識と深い理解を求められるCFPにおいては、得意不得意、好き嫌いが勉強の進捗に大きく影響します。CFPのテキストや過去問を見て、これ好きじゃない、今やりたくない、という気持ちになる課目があったら、別の課目を試してみるなど、柔軟に対応するのも良い戦略です。

課目ごとの学習方法や重点ポイントなどについては、下記もぜひご覧ください。

CFP受験計画、教材と学習時間

受験計画

前述のように、CFPに向けた勉強は4月に開始しました。6月8日、15日の試験までは2ヶ月と少し。CFP試験においては、受ける(勉強する)順番も重要です。CFPの過去問は、FP2級までと比べ物にならないくらい難しいので、そのレベル感に慣れるのに時間がかかります。そのため、最初は得意だと思っている分野から始める方が、落ち込みが少なくて済みます。

また、複数課目を一度の試験で受ける場合、難易度や試験日の組み合わせで、負担を分散するのがオススメです。私は経験者のブログなどを参考にし、まずは試験日が異なるタックスプランニングとライフプランニングを選びました。タックスと同日試験のリスクと保険も、余裕があれば受験するつもりだったのですが、勉強の進捗が予定より悪く、結果的に6月は2課目に専念しました。

タックスプランニングは他の全課目と関連が深いため、早めに受けておくと良いと言われています。自分でも得意分野と思っていたので、迷わず最初に受験することを決めた課目です。

ライフプランニングは、難易度はやや高めのようでしたが、FPとして最も基礎となる分野なのと、退職により年金、健康保険、雇用保険などがすべて自分事として捉えられるので、勉強しやすいと考え、2課目めに選びました。

ちなみに、得意だと思っていたタックスプランニングですが、一番最初にやってみた模試(CFP対策の鉄板、FPK研修センターの精選過去問題集)で、正解11問と惨憺たる結果で、やばい絶対受からない・・、と思ったので、同じような経験をした方、諦めるのはまだ早いです!

6課目合格までのプランという観点では、理想的には6月&11月の試験で受かることを目標にはしていましたが、初の受験なので、11月については6月の結果次第で柔軟に変更しようと考えていました。例えば、6月で1課目も受からなかったら、そもそも実力に課題があるので、11月に全課目受験、というような無理はせず、数年単位のプランに変更した方が現実的です。

まずは1日目試験のライフプランニングを受けて、翌日自己採点で合格を確認、2日目のタックスプランニングも同じようにして合格を確認、となったところで、ようやく本格的に、11月で4課目受験&合格、という目標に向けて準備を始めました。

1日1課目、計2課目の受験だった6月と、1日2課目、計4課目の受験だった11月を比較して言えることは、4課目だと本当に時間的余裕がないです。無職だった私ですら、全然時間が足りないと思いました。フルタイムで働きながらの受験なら、1日1課目でも余裕がないかもしれません。6課目同時受験で合格、という受験者はホント神だな・・と畏敬の念すら抱きますが(毎試験10~20名ほどいる)、無理せず自分のペースで進めていくことが大切です。

教材と学習時間

1課目ごとの学習時間は、他の方のブログを参考に80~120時間程度を想定しました。無職ゆえ暇はあり余ってましたが、年齢とともに衰える集中力&気力という課題があり、1日の学習時間は長くても4~6時間程度。1課目ごと2~4週間のサイクルで進めました。

勉強し始めの頃は効率も悪く、第1回試験のタックスプランニング、ライフプランニングはどちらも100時間程度はかけました。第2回試験の4課目は、金融は120~130時間程度とかなり時間を費やした一方、不動産や相続は80~90時間程度でした。保険は問題があまりにもつまらなくて、読んでるとすぐ寝てしまうので学習期間は長くなりましたが、時間としては80~100時間程度かと思います。

たまたまですが、私は2課目ごと違う教材と学習方法を選びました。結果的にその中で、一番効果的だったのが金融と不動産の学習方法になります。難易度や苦手意識から、この2課目だけ追加の教材を購入したのですが、今振り返ると、全課目その方法にすれば良かったです。

2課目ごとの教材一覧はこちらになります。主観ですが、◎は必須、◯は役立ったもの、△は違う教材にすれば良かったものです。

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課目/教材[TAC] FP2級テキストCFP資格標準テキスト[FPK] 精選過去問題集[FPK] テキスト解説動画[FPK] 演習解説コース
ライフプランニング
タックスプランニング
リスクと保険
相続・事業承継設計
不動産運用設計
金融資産運用設計
パターン1:[TAC] FP2級テキスト+[FPK研修センター] CFP精選過去問題集

最初に勉強したタックスプランニング、ライフプランニングはこの教材でやりました。経験者のブログで、”CFPの協会テキストはなくても良い”というのを見たので、AFP研修でもらったTACのテキストを使いましたが、やはりCFPとは出題範囲が異なるため、WEBで調べて資料を印刷、という方法で大量に補う必要がありました。

細かい部分をばっさり捨てれば、追加の資料はそこまで要らなかったかもしれませんが、最初は分からないことは全部調べる、という姿勢で取り組んでいたため、かなり時間と手間を費やしました。ケチらずに、テキストくらい買えば良かった、というのが反省点です。

精選過去問題集は、どの課目においてもCFP試験のレベルを知るための必須教材と言えます。

パターン2:[FP協会] CFP資格標準テキスト+[FPK研修センター] CFP精選過去問題集

11月試験に向けまず勉強を開始した、リスクと保険、相続・事業承継設計では、反省を活かし協会テキストを購入しました。ただ、協会テキストは読んでいるだけだと内容が頭に入りづらく、かつ面白みに欠けるためすぐ眠くなります・・。特にリスクと保険は、とにかく勉強がつまらなくて、進みが悪かった。

また、精選過去問題集を解くと分かりますが、協会テキストに載ってない内容も試験には結構出題されます。テキストがあれば安心、ということではなく、最低限テキストの内容を把握する、という基準にすると良いかもしれません。

パターン3:[FP協会] CFP資格標準テキスト+[FPK研修センター] テキスト解説動画&CFP精選過去問題集

個人的に一番効果的と感じたのが、この組み合わせです。難易度の高い金融、苦手意識のあった不動産で、理解を深めるためにFPK研修センターの動画講座を購入しました。

読んでいるだけだと眠くなる協会テキストですが、動画で解説してもらいながら読むと、理解しやすいため眠くもならない。そして重要なポイントなどを講師が解説してくれるので、そういった内容をマークしたり、メモしたり。

どのパートから何問出題される、ここは飛ばしていい、など効率的に勉強するための情報は、独学では得づらいため、非常に有用でした。重要な過去問の解き方を解説してくれるのも、助かりました。もしCFPを再度受験するなら、全課目この方法で勉強すると思います。

金融ではこれに加えて、演習解説コースの動画も購入。問題の解き方動画をより多くのパターンで見られる、という点では役立ちましたが、動画を見る時間が増えるというデメリットもあるため、時間に余裕がない場合はtoo muchかもしれません。

CFP合格~認定にかかる費用

最後にCFP合格までにかかった費用、これから認定にかかる費用について。せっかくなので、スタート地点であるFP3級からまとめてみました。

FP3級~AFP認定までの費用

FP3級の受験

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教科書[TAC] みんなが欲しかった! FPの教科書3級1,760円
問題集[TAC] みんなが欲しかった! FPの問題集3級1,650円
受検手数料+事務手数料3級FP技能検定 学科試験と実技試験8,106円
合計11,516円

FP2級の受験

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教科書[TAC] みんなが欲しかった! FPの教科書2級1,980円
問題集[TAC] みんなが欲しかった! FPの問題集2級1,980円
受検手数料+事務手数料2級FP技能検定 学科試験と実技試験11,855円
受検手数料+事務手数料2級FP技能検定 実技試験(落ちたので再受験)6,080円
合計21,895円

AFP認定研修+FP協会入会

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研修(Web通信講座)[TAC] AFP認定研修 学習テキスト冊子版付き15,000円
FP協会入会金10,000円
FP協会年会費12,000円
合計37,000円

FP3級、2級については、教科書、問題集、受検料のみの支出。交通費もかかってますが、一回の試験で500円くらいなので省略します。

3級の試験を受けたときは、余裕で時間内に解き終わって、早めに出てきたことを思い出します。2級からはその余裕はなくなり、かつ2級の初回試験は3級ほども勉強しなかったので、敢えなく不合格。かろうじて学科のみ受かったものの、2度目の受験料が余分にかかりました。

AFPの認定研修はFP協会のサイトで検索して選びましたが、学習テキストなしだと8,800円からあります。認定研修を完了させるだけなら、1万円未満と2級の受検よりも安いですね。細かいことを言うと、課題は郵送で提出するので、切手代もかかってます。

ちなみにTACの研修の内容は、手書きするのと穴埋めの計算が面倒、というのはあっても難易度は低く、手順通りに進めれば誰でもできるレベルのものです。

FP協会に入会しないと、AFPと名乗ることはできないため、その費用も入れています。

CFP合格~認定までの費用

CFP受験関連

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教科書CFP資格標準テキスト(2,530円)×4課目10,120円
問題集[FPK] CFP受験対策精選過去問題集(3,900円)×6課目23,400円
動画教材[FPK] テキスト解説WEBコース×2課目24,000円
動画教材[FPK] 通信演習解説WEBコース×1課目15,000円
試験受験料2025年度第1回目(3課目)※1課目は未受験13,200円
試験受験料2025年度第2回目(4課目)16,500円
合計102,220円

この合計、自分でも今初めて見てビックリ!10万円超えてるとは想定外でした。動画教材は役立ったけど、もし全課目で受講したらなかなかの金額になりますね。

CFP認定関連

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みなし実務研修[FPK] FPプロフェッショナル講座×3課目(3年分)87,000円
FP協会CFP新規登録料5,000円
FP協会CFP会費8,000円
FP協会年会費12,000円
合計112,000円

こちらは見込みも含め、CFPに認定されるため、また認定されたらかかる費用です。実務経験がない私の場合、3年分の実務経験を手っ取り早く補うためには、36時間分の研修受講が必要になります。FPK研修センターのFPプロフェッショナル講座で、eラーニング可能なものが提供されていたので、3つ受講する予定です。実務経験がある方や、実際の実務で時間をかけて認定を目指す方は不要な費用です。

そのほか、CFPになるとFP協会に登録料とCFPの上乗せ会費を払います。CFPと名乗り続けるには年会費も必要なので、そちらも含めて112,000円。会費と登録料だけなら25,000円なので、まあ許容範囲でしょうか。

トータルの費用

もはや見たくない気もする、トータルの費用はこちら。

  • AFP認定まで:70,411円
  • CFP合格まで:102,220円
  • CFP認定まで:112,000円
  • トータル費用:284,631円

まあまあかかってますね~。東南アジアくらい行けた、、と思ってしまいますが、自分自身が意味があると思って取り組んだことなので、もちろん無駄な出費ではないです。

FP3級、2級レベルの1万円程度なら、趣味に使ったお金と思えますが、CFPはさすがに、取得したからには仕事として活かしていくべき、と覚悟につながる金額でもあります。

ようやく勉強が終わって一段落、と思ったら、CFPのエントリー研修(こちらは無料)や、みなし実務研修に追われており、年末~年明けしばらくはCFP認定に時間を捧げることになりそうです。FPは生涯勉強、というタイプの仕事でしょうから、せっかくの知識を忘れないように、コツコツと続けていければと思います。

これからCFP合格を目指される方に、お役に立つ情報があれば嬉しいです。過去問が分からなすぎて投げ出したくなっても、徐々に慣れてきますので、どうか諦めずに!継続は力なり

各課目の具体的な学習方法や重点ポイントは、2課目ごとに別記事でまとめています。

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