2025年8月末から9月、CFP試験勉強の合間にニューヨーク経由でロンドン入り、そこからヨーロッパ5ヶ国を巡る旅をしました。アメリカ、イギリス、ギリシャ、トルコ、ラトビア、リトアニアに滞在する3週間超の旅程。
最後の2ヶ国となった、ラトビアとリトアニア、そして10年ほど前に訪れたエストニア、すなわちバルト三国で見てきた世界遺産と観光スポット、旅のTipsなどについて、国ごとにご紹介します。
ラトビアの旅行プラン
ラトビアとリトアニアは、かなり前から計画していた旅先の一つ。新型コロナですべてが吹っ飛んだ、2020年の夏に行くつもりで飛行機のチェックも、二国間の移動手段の下調べもしてました。
2020年は、2月にAppleの株主総会でサンノゼに行ったのに加えて、ゴールデンウィークにペナン島、7月のオリンピック休暇を使ってラトビア・リトアニア、9月のシルバーウィークでウズベキスタン、と3つの旅行計画を立てていました。2024年にウズベキスタン、2025年4月にペナン島、9月にラトビア・リトアニアに行ったことで、ようやくコロナの積み残し旅を回収!
6ヶ国周遊旅行に組み込んだせいで、ラトビア・リトアニアそれぞれ2泊ずつのコンパクトな旅程になりました。首都メインで中心地は押さえられたものの、どちらも良い国だったので、またいつかゆっくり訪問したいです。
スケジュール
ヨーロッパ内の移動はターキッシュエアラインズで予約していたので、飛行機移動の起点はイスタンブール。数時間北上するのみで、時差も1時間。ターキッシュはヨーロッパの主要都市をほぼ網羅している、ヨーロッパ周遊にはもってこいのエアラインです。
下記のように、ラトビアの首都リガ、リトアニアの首都ビルニュスで、それぞれ丸2日ほどの日程ですが、リガから半日のバスツアーに行っている分、実際にはラトビアは1.5日でほぼリガのみ、リトアニアは2.5日で、ビルニュス、カウナス、シャウレイの3都市となりました。
- 1日目:19時ごろ飛行機で、ラトビアの首都リガ国際空港着(リガ泊)
- 2日目:リガ発のバスツアーで、リトアニアにある十字の丘へ、夕方戻ってリガ観光(リガ泊)
- 3日目:リガ観光、18時発・22時着のバスで、リトアニアの首都、ビルニュスへ移動(ビルニュス泊)
- 4日目:電車でリトアニア第二の都市、カウナスへ、夕方戻ってビルニュス観光(ビルニュス泊)
- 5日目:ビルニュス観光、20時発の飛行機でイスタンブールを経由して帰国
ラトビア基本情報
まずは先に訪れたラトビアについて。人口は186万人程度、国土は日本の1/6くらいの広さ。特徴的なのが森林面積で、50%以上が森!EU加盟国で最も高い比率だそう。首都リガの中心地など、いくつかの市街地を除けば、ほぼ、森。という雰囲気。資源を生かし、林業・木材加工業が盛んというのも納得です。
言語はラトビア語ですが、お店などでは英語で大丈夫。ラトビアは、歴史的背景からロシア系住民が全体の1/4ほどと、バルト三国の中でも多いそうです。ソ連統治時代のロシア語教育しか受けていないシニア層もいて、ロシア語しか話さない一部住民と、ラトビア語で教育を受けたり、愛国心としてラトビア語で話す住民との間に、感情的な隔たりがあるという話を、バスツアーのガイドだった若者が教えてくれました。
恥ずかしながら、バルト三国とロシア、ドイツの関係性、歴史をロクに理解していなかったので、滞在中にかなり検索して勉強しました。
戦争に起因する占領時代を経て、1989年にエストニア、ラトビア、リトアニアを繋いだ600kmの”人間の鎖(バルトの道)”運動を受けて、1990年に独立を回復。街のいたるところに国旗が掲げられ、独立国家であることへの誇りを感じる場面が多々ありました。
ラトビアの世界遺産:リガ歴史地区 Historic Center of Riga
そんなラトビアで1997年、最初に登録された世界遺産が“リガ歴史地区“。リガは13世紀~15世紀、北ヨーロッパにおけるハンザ同盟の主要都市として発展。旧市街では、中世にドイツ人によって築かれたハンザ同盟時代の建築様式。そして新市街では、18世紀以降の帝政ロシア時代に築かれた、ユーゲントシュティール(アール・ヌーヴォー)の建築様式が多く確認できます。主要な市街地全体が、世界遺産として登録されているエリアです。
鉄道の駅、バスターミナルがある旧市街に宿泊し、新市街も徒歩で行くことができました。尖塔が特徴的な中世時代の教会や、ロシア正教の教会など多くの教会建築と、アール・ヌーヴォーの建物が並ぶ通りなど、ぶらぶらと歩くだけで楽しめます。
旧市街
リガにはダウガヴァ川という大きな川が流れており、その右岸すぐのところが旧市街。左岸側にあるラトビア国立図書館を、ガイドの若者がオススメしていたので最初に行ってみました。無料で入れて展望フロアもありますが、パターンガラスで見づらいので、観光には不向きかも。図書館好きの方にはオススメです!
ダウガヴァ川を渡っていると見えてきたのは、巨大なラトビア国旗。ラトビアもリトアニアも、いたるところで国旗を見かけて、努力の末取り戻した“独立国家であること”への誇りを感じました。そしてウクライナ国旗もあらゆるところに。ラトビア・リトアニアの人々から見たら、ロシアのウクライナへの侵略は”明日は我が身”レベルの身近な問題で、その分ウクライナをサポートする姿勢が非常に強い。


旧市街に戻り、この日の夕方と翌日に街歩き。日が長いので、19時くらいまでは明るい。まずはブラックヘッド・ハウス。こちらは再建の建物だけど、最初の建物は1334年、商人たちの会議や社交の場として建てられたそう。15世紀からは、ブラザーフッド・オブ・ブラックヘッドという、未婚の商人たちのギルドの拠点として使用。ブラザーフッドは元は軍隊組織だったそうで、組織のパトロン(守護聖人)は軍隊のリーダーだったという、エジプト出身の聖モーリス。


再建された豪華な内装はハンザ時代の繁栄がうかがえる。地下には歴史が分かるような展示もあってなかなか充実。そしてお得な価格でスパークリングワイン付きチケットが!飲むに決まってる。





向かいはリガ市庁舎。この地下にあるレストランをオススメされて行ってみたけど、残念ながら閉店時間だった。

続いて、個人的にはリガで一番気に入った場所。リガ大聖堂。


残念ながら音色は聞けなかったパイプオルガン、世界で4番目の大きさらしい。内装はかなり装飾的で、バロックっぽい感じ。







中庭がめちゃくちゃ居心地良い空間。重厚なレンガ造りに花が映える。






こちらは聖ペテロ教会。塔に上ってリガを一望できる、絶好のビュースポット!


ここから眺めるとリガがよく分かる。テレビ塔はヨーロッパで3番目に高いらしい。手前にある丸屋根は有名なリガ中央市場。その左にある尖ったビルは、ラトビア科学アカデミー、別名“スターリンのケーキ”。ソ連支配の時代を象徴する、スターリン様式と言われる建築。よく似た建物を、昔ワルシャワでも見たことがある。国民感情的に、あまり好かれていない建物らしい(ガイド談)。


外から見ただけのリガ城。ちょうど衛兵交代のタイミングで、誰一人見ていない中、美しく行進してボックスの中に収まって行った兵士たち。




ここからは街なかの建築。リガのあちこちに猫がいる理由ともなっているのが、こちらの猫の家。正直、”で?”というくらいの感想しかないけど、まあ観光スポットです。1909年に建てられた、アール・ヌーヴォーの建築様式。ガイドさんとかいたら何か逸話が聞けるのかも。


続いて“三人兄弟”。デザインが面白い家が3軒並んでいる。近くで見るとまあまあボロい。もう一枚は聖ペテロ教会近くの観光スポット。ブレーメンの音楽隊の像。なぜリガに、と思うけどブレーメンもハンザ都市のひとつなので、その繋がりかもしれないですね。


レストランのある、この通りの雰囲気が素敵だった。先にあるのがスウェーデン門。1698年、スウェーデン統治時代に建てられた門で、唯一現存しているそう。ありがちな悲話がセットになっていて、禁じられていたのにスウェーデン兵と恋に落ちた地元の娘が、罰として壁に埋め込まれたとか。フェミサイドかよ、ふざけんな、と言いたくなりますが、なぜか良縁スポットしてカップルに人気だそう。





さり気なすぎて普通に通り過ぎられる観光スポット、スウェーデン門をくぐり外に出ると、オールド・シティ・ウォール。昔の城壁跡と火薬塔。塔は現在軍事博物館になっているらしい。


旧市街の主な観光スポットはこんなところでしょうか。歩き回ってると、何度も同じ通りや広場に戻るくらいコンパクトです。
新市街
新市街へ徒歩で向かいます。自由の記念碑は、独立戦争で命を落とした兵士に捧げられているそう。ここでも衛兵の交代が見られました。城よりはギャラリーが居て良かった!




ユーゲントシュティール(アール・ヌーヴォー)建築エリアへ到着。Alberta通りや、Elizabetes通り辺りにパステル調で装飾的な建物が並びます。






装飾的で面白いけど、まあまあ奇妙な連中も多い。






新市街の先にKGB博物館があります。かつてKGBが使っていた建物。ラトビアの人たちにとって、ソ連による占領は歴史というより近い記憶。時間がなくて一部の展示しか見られなかったけど、ナチス以上にソ連の時代が厳しかったという話もあり、歴史の理解のためにも訪れたい負の遺産です。


ロシア正教の教会も見ました。旧市街のゴシックとは異なる丸屋根も素敵。


時間的に、建物内を観光するのがなかなか難しかったリガ。いつかまた、と思いながら観光終了です。
ラトビア 旅のTips
移動
ライドシェア
街なかは徒歩移動しかしなかったけど、空港は少し離れているのでライドシェアを利用。イギリスでも使ったアプリ、Boltが使えます。
空港にBolt専用の駐車スペースもあり、乗車も非常にスムーズ!欧米でも東南アジアでも中央アジアでも、アプリで車が呼べるのが当たり前の世の中。海外にいると日本がいかに後進国かよく分かる。


バス
ガイドの若者の勧めもあり、リトアニアにはバスで。Ecolinesという高速バス、チケットはもちろんネットで買えて、10ユーロというコスパもありがたい。座席には個人画面、切れまくりながらWi-Fiもあり、ちゃんとサービス担当の人が同乗していて、食べ物も頼めるのにはビックリ!貧乏旅行だから頼んでないけど。


ホテル
アメリカ、イギリスで泊まったホテルは下手すると一泊3万円。コスパの悪い欧米一人旅において、唯一安心して泊まれたのがリガのホテル。なんと一泊1万円未満で、この旅で最も充実した朝ご飯付き。宿泊者はほぼヨーロッパのシニアでした。
鉄道orバスでリトアニアに移動するため、鉄道駅/バスターミナルまで徒歩圏内を条件で探し、近くにスーパーもあったので、水などの仕入れも簡単。物価高のヨーロッパで、本当にありがたかったホテル。


食事
朝夜2食生活にしたため、リガで夕飯を2回。初日は割と人気らしいレストランに。予約無しなのでテラス席になったけど、名物らしいポルチーニのスープが食べられて満足!




2日目は肉料理などあったお店に。クレジットカードの端末が壊れてて現金のみだけど、とあらかじめ教えてくれたが、この時が多分リガで唯一現金でなければ払えなかった場面で、それ以外はすべてカードで大丈夫だった。


次回はリトアニアの世界遺産&観光スポット巡りを書きます!
