派遣会社のコスパを比較!時給と福利厚生

正社員生活に終止符を打ち、半年の無職期間を経て社会復帰した経緯を前回記事でご紹介しました。今回は、社会復帰にあたり課題となった、”派遣会社の選び方”です。
20代で無職になったあと、繋ぎ的に1ヶ月ほど派遣として働いたことはありますが、長期間を前提に派遣の仕事を選ぶのは人生初。

試行錯誤して計4つの派遣会社を登録したときに比較した条件について、“コスパ観点でまとめます。

目次

大手派遣会社の高時給比率チェック

まずは時給。派遣の仕事選びにおいて、最重要条件のひとつです。IT業界で25年、WEBディレクター、WEBマーケティング、法人営業、プロダクトマネージャーなどを経験してきた身として、さすがに平均以上は目指したいところ。目標時給は2000円超としました。

派遣会社のWEBサイトを見て、地味に検索と絞り込みを繰り返します。参考までに、私が登録した4社(テンプスタッフ、アデコ、マンパワー、リクルートスタッフィング)と、登録してない大手2社(パソナ、スタッフサービス)について、2026年4月5日時点で時給2000円超案件を出してみるとこんな感じ。

派遣会社時給2000円超/全体の案件数高時給比率
テンプススタッフ1,608/8,646件18.6%
アデコ620/3,237件19.2%
マンパワー422/1,496件28.2%
リクルートスタッフィング323/1,587件20.4%
パソナ954/3,025件31.5%
スタッフサービス329/4,197件7.8%
※サンプルの検索条件=東京23区、事務系+WEB系(Tech/Creative除く)、紹介予定以外の派遣で検索

予想通りだったのがスタッフサービスで、すぐに登録しないと決めました。職種の選択肢もかなりサポート的なものに偏っており、経験があまりない層をメインターゲットにしているのだろうと思います。

パソナは案件数&高時給比率ともに良いので、その条件だけなら◎。ただ、私の場合そこに加えて、“週3~4日勤務”を必須条件としたため、その絞り込みでかなり件数が減ってしまい、登録しなかったと記憶してます。”キャリアのある人がしっかり稼ぎたい”ニーズに向いていそうな分、短時間勤務案件が少ないのかも。

テンプススタッフとアデコは、案件数と高時給(2000円超のこと)の条件で◎、かつ週3~4日の絞り込み後もそれなりの件数があったので、登録を行いました。

マンパワーは案件数があまり豊富ではなく、結果的にほぼ使わなかったのですが、明確な理由があって登録。前職で一緒に働いた派遣社員の同僚がマンパワーだったので、紹介リンクからの登録でお互いに電子ギフト5000円分をGET!派遣会社はこういった紹介キャンペーンを常に行っていますが、期間によってギフトの額が変わったりするので、周囲に派遣で働いている方がいたら、ぜひ協力してもらってトクしましょう

最後に、結果的に今の仕事を見つけたリクルートスタッフィング。大手だけど高時給案件は少なそう、と敬遠してましたが、IT業界の案件が結構あり、仕事内容的にはマッチしそうだと気づき登録しました。

もちろん高時給のみではなく、そもそもの案件数、働きたい業界や職種、エリアでの案件数も仕事選びにおいて重要ですので、ご自身の検索条件で相性の良さそうなところを探してみてください!

福利厚生の充実度もチェック

健康保険:組合健保 or 協会けんぽ

続いて福利厚生の充実度。 給料の額面は時給×時間数で決まりますが、このあと手取りに影響するのが社会保険料。厚生年金の保険料は、国のテーブルを使うため基本同一。でも健康保険は、企業が加入している健康保険組合により、保険料に差が生じます。

FPとしては見逃せない、健康保険観点でおトクな派遣会社、すなわち組合健保に入れる派遣会社を確認しました。

パーソルエクセルHRパートナーズ

もともとパナソニック100%出資だった派遣会社。現在はパーソルテンプスタッフの系列ですが、パーソルエクセルHRパートナーズだけが、パナソニック健康保険組合です。

リクルートスタッフィング(2025年12月時点)

私が仕事を探した時点では、リクルート健康保険組合でした。健康保険組合が赤字で、今後保険料が上がる見込みということで、残念ながら2026年4月より、協会けんぽに切り替わってしまいました。

組合健保とは、企業が独自に、または同業種の企業で共同で設立する健康保険組合のこと。大企業は組合健保が多く、福利厚生として保険料が低かったり、人間ドックなどの検診サービスが手厚いのが特徴。
一方で、中小企業が加入するのが全国健康保険協会(協会けんぽ)。都道府県ごとに保険料が定められており、人間ドックなど検診サービスの充実度は低め。

全社調べたわけではありませんが、派遣社員で組合健保に入るなら、選択肢はパーソルエクセルくらいでしょうか。ちなみにパーソルエクセルは案件紹介のページで、“パナソニック健康保険組合で保険料がおトク!”、とアピールしているので、保険料をウリにしている模様。

具体的にどのくらい違うか、報酬月額24万円のテーブルで比較してみましょう。

健康保険組合保険料(自己負担比率)
パナソニック健康保険組合11,700円(41.6%)
リクルート健康保険12,840円(48.6%)
協会けんぽ(東京都)13,800円(50%)
※報酬月額24万円、40歳以上で介護保険ありの保険料

パナソニック健保は確かに安いですね!協会けんぽと比べて毎月2000円節約できます。リクルート健保はもう選べませんが、やはり若干安い。この安さの秘訣は、保険料率以上に、企業側の負担率が高く、自己負担率が本来の50%より低いことにあると思います。

ちなみにリクルートスタッフィングからは、保険料が上がることに伴い、6ヶ月分の差額補填がありました。組合健保が使えることは、現在の案件を選んだ理由のひとつだったので、残念ではありますが仕方がない・・。

どの健康保険組合も収支が厳しいようなので、パナソニック健保がいつまでこの水準を維持できるのかも気になります。健康保険を基準に仕事選びをするわけではないですが、派遣会社選びの一要素として、ご参考ください。

会員制優待:定番はベネフィットステーション

続いては会員制優待サービス。多くの企業で導入されている福利厚生かと思います。前職がベネフィットステーションだったので、辞めたあとベネフィットの割引やポイント獲得ができなくなって残念でした。
調べたら、派遣会社でも同様の福利厚生を提供しているところがあり、しかもその派遣会社で就業していなくても一部使えるサービスがあります。

アデコ:ベネフィットステーション

アデコで就業しているとすべてのメニューが、登録のみでも基本メニューが使えます。
オススメ優待:高島屋オンラインストア送料無料クーポン(毎月1枚)、靴下屋Tabio10%OFF、コナミスポーツクラブ都度利用料金割引、飲食店予約サイトポイント付与など

マンパワー:クラブオフ

こちらも登録のみで利用できる、クラブオフの優待です。私はソニー損保の火災保険でクラブオフを使っているので、通常こちらは見ていませんが、基本的にはソニー損保向けと同様のサービスが提供されているようです。
オススメ優待:靴下屋Tabio10%OFF(ベネフィットと同じ)、ジェクサーフィットネスクラブ回数券(月額会員より遥かにトク!)、丸福珈琲店など飲食店割引サービス

ちなみにリクルートスタッフィングは協会けんぽへの切り替えにより、今後ベネフィットステーションを導入するという連絡が来ていました。ベネフィットステーションは、企業により提供されている優待の内容も異なりますが(費用の差ですかね)、前職と同様の豊富なメニューが提供されることを願います!

パソナも社会保険に加入後、ベネフィットステーションが使えるようになるそう。私が調べた範囲でまとめると、下記になります。

ベネフィットステーションが使える会社アデコ(登録のみでも一部使える)、パソナ(就業中)、リクルートスタッフィング(2026年6月開始、就業中)

こういうサービス、観光施設の入場料割引など、結構幅広く提供されていますが、事前のチェックを怠って、損した!となった場面も過去ありました。面倒ですが、ドケチとして忘れずに両方のサービスを活用し続けていきたいところです。

スキルアップ支援:e-Learningなど自己学習教材

もうひとつ、各派遣会社の福利厚生で比較したいのがスキルアップ支援です。20代で派遣会社に登録したときは、世の中にまだe-Learningなどという概念はない時代。派遣会社の最寄りの支社に行き、パソコンでセルフラーニング講座を受講しました。使ったことないExcelの関数などを学ぶのに、なかなか効率的だったことを覚えています。

そこから20年を経て、さすがにExcelとかはもう学ばなくて良いのですが、このブログを始めて、12年ぶりにGoogle Analyticsを触っているのでGA系の教材や、前職で必要に迫られて使っていたSQLやBIツールなど、データ分析系の教材があれば、この機会に学び直したいと思いました。

講座を受ける時間がなかなか取れないのですが、少なくともラインナップレベルで比較すると下記になります。

テンプスタッフ

基本のOAスキル講座に加えて、Power BI、Photoshop、Illustrator、GA4など専門スキルの講座あり。貿易、経理、CADなど特定職種向けの講座も用意されている。

アデコ

e-Learningは比較的基礎的な内容。Webinar形式で、Power BIのダッシュボード作成、マネーセミナーや英語のメールライティングなどあり。

マンパワー

e-Learningサイト、Percipio(パーシピオ)が提供されていますが、一部は英語のみ。ビジネススキルにファイナンス、プロジェクト管理などがあるのは面白そうですが、もし英語版の日本語化だとしたら、ビジネス慣習などの違いからあまり役に立たないのではという気もします。

リクルートスタッフィング

せいぜいOffice系とビジネスマナー程度、私の目的からは最も使い物にならないe-Learningでした。

パソナ

一部のe-Learningは就業していないと使えないようですが、登録のみで使える中にも“ITパスポート学習”など専門性が高そうなものも。動画配信でTOEIC対策講座などもあります。

e-Learning以外では、TOEIC試験の割引などが案内されている派遣会社もあります。期間限定だったりしますが、試験を受けようと考えているなら、定期的にチェックしておくと良いかもしれません。
また、いくつかの派遣会社経由で、Microsoftが提供する「Code; Without Barriers in Japan(CWBJ)」のプログラムに参加することもできます。AI利用について基本的な考え方が学べますので、これまでAIを仕事で使ったことがない方にはオススメです。

仕事はコスパや福利厚生のみで選ぶものではなく、楽しさややりがいも重要ですが、派遣においては同じ会社の案件が複数の派遣会社から出ていることもあり、“どの派遣会社がトクか”という観点も大事です。

派遣社員の場合、同じ派遣元で6ヶ月以上働くことが有給取得の条件になりますので、派遣先が変わったとしても、派遣元は変えずに6ヶ月は働きたいところ。福利厚生や教育など、複数の条件を考慮して、自分に合った派遣会社を見つけましょう

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