MicrosoftがSkypeのサービスを2025年5月で終了する、というニュースを耳にして、大げさに言えば”一時代の終焉”という気持ちになりました。Skypeのサービス開始は2004年、リモートワークという言葉も、ZoomもGoogle Meetもない時代、インターネット経由の音声/ビデオ通話といえばSkypeの独壇場でした。
私は2007年からSkypeを使ってきたので、“18年間、Skypeよ本当にありがとう!”とまずは感謝の意を表します。最近は個人間の通話は、LINEやFacebook Messengerを使っていましたが、”SkypeOut”というIP電話機能で、海外や国内の電話を安くかけるのに、ずっとSkypeを愛用していました。サービス終了に伴い、代わりの通話アプリを探して、”Yolla”と”Rebtel”を導入した経緯をご紹介します。
そもそもIP電話のメリットは?国際電話だけでなく、国内の通話も安い!
Skypeのようなサービスの普及により、海外とのコミュニケーションコストは劇的に安くなりました。留学などで、日常的に海外と通話したい方にとって、本当に画期的なサービスだと思います。一方で、お互いのユーザーIDを事前に交換しておく必要があるなど、基本的には知人同士の通信手段と言えます。
Skypeクレジットで提供されていたのは、これとは異なりIP電話のサービスです。ネット回線があれば、世界中いろいろな国の固定電話、携帯電話と通話することができます。例えば海外旅行中、チェックインが予定より遅れることをホテルに連絡する、というような場面で役立ちます。
国際電話は非常に高額なので、IP電話を使うメリットが大きいのはもちろんですが、国内の電話においてもコスト面のメリットがあります。サービス終了に伴い、Skypeクレジットの料金表は確認できなくなってしまいましたが、履歴を見たところ日本の固定電話への料金は$0.066 = 約10.3円(ドル円156円換算)。私のスマホの契約では通話は30秒22円のため、1分あたりでは1/4のコストです。
レストランや病院の予約など、自分の番号でかける必要のない電話は結構あると思います。また、役所や企業などに問い合わせをして、待たされて意外と時間がかかった、という場合にもコストの安いIP電話は安心です。かけ放題プランを契約するほど通話は使わない、という状況において、IP電話は非常にコストパフォーマンスが良い選択肢です。
海外で主流のサービスを調査、候補をピックアップ
Skypeの代替となるサービスを、日本語で探しても情報源が国内に限定されてしまいますので、英語で”international calling app”などと検索してリサーチを開始。”10 Best Apps”などの記事も参照しましたが、Google先生がこちらの画像のように、ほぼ答えを出してくれているので候補選びは簡単でした。

Googleボイス、全然知らなかったのですが、Googleのサービスなら安心かと思い見てみたら、日本では提供されていませんでした。
WhatsApp、海外では最も普及してるメッセージアプリと認識してましたが、改めて確認したところ、固定電話や携帯電話にかける機能はなく、あくまでアプリ内のコミュニケーション。LINEと同じですね(LINE Outがサービス終了するまでは、LINEは無料通話に使えましたが)。つづいて残り3社を比較します。
Viber、Rebtel、Yollaを比較
Viber
楽天が買収して一時期話題になったViber、日本で普及してないのですっかり忘れてました。かけ放題は必要ないので、”Viber Outクレジット”の日本への通話料金を確認したところ、下記のようにSkypeより安いです(2025年11月27日のサイト上の表記、以下RebtelとYollaも同様)。
- 携帯電話 9.8¢ / 分( ~ 15.29 JPY)
- 固定電話 2.7¢ / 分( ~ 4.21 JPY)
比較のためアメリカへの通話も確認。
- 携帯電話 1.9¢ / 分( ~ 2.96 JPY)
- 固定電話 1.9¢ / 分( ~ 2.96 JPY)
購入するクレジットの最低金額は4.99ドルです。サービスサイトが日本語対応しているのも安心できるポイントです。こちらを基準に、自分が知らなかった残りのサービス、RebtelとYollaを見てみました。念のため企業情報もチェックします。
Rebtel
Rebtelは、wikipediaによれば2006年に設立されたスウェーデンの会社とのこと。サービス開始は2009年なので、運用歴もあり、信用できそうです。サービスサイトの言語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語。日本への通話料金は下記。
- Mobile(携帯電話) 5.0¢/min
- Fixed(固定電話) 2.5¢/min
アメリカの料金は下記。
- Mobile (携帯電話)1.0¢/min
- Fixed(固定電話) 1.0¢/min
クレジットの最低金額は5ドルです。
Yolla
Yollaは、2015年にエストニアでサービスを開始したとのこと。Skypeも元々エストニアで開発されたサービスですし、やはり北欧諸国はIT、特に通信サービス系が強い印象です。運用歴もRebtelよりは浅いものの、10年続いているし評価やサポート体制なども問題なさそう。サービスサイトの言語は、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、ロシア語、アラビア語、ウクライナ語。日本への通話料金ですが、最初にこの記事を執筆した2025年5月時点では下記で、Rebtelより少し高いとお伝えしていました。
- Mobile(携帯電話) from $0.055/min = 5.5¢/min
- Landline(固定電話) from $0.027/min = 2.7¢/min
11月時点では下記となっています。数ヶ月前に値上げされたようで、Rebtelとの差が広がり、固定電話ならViberの方が安いです。
- Mobile(携帯電話) from $0.067/min = 6.7¢/min
- Landline(固定電話) from $0.033/min = 3.3¢/min
アメリカの料金は下記、5月時点と変わらずRebtelともまったく同じです。
- Mobile(携帯電話) from $0.01/min = 1.0¢/min
- Landline(固定電話) from $0.01/min = 1.0¢/min
クレジットの最低金額は4ドルです。
用途と使いやすさで選ぶ
5月時点では、Viberは料金で他2社に劣ると判断し、RebtelとYollaの2択からクレジット(=初期コスト)の低さでYollaを選びました。紹介リンクを掲載しているブログから登録させていただき、3ドルのクレジットも獲得できて良かったです。ただ、国内固定電話がメインの通話先の場合、Rebtelに優位性があります。使用感を比較するため、追ってRebtelもインストールしてみました。
Viberも日本語環境では使いやすいですし、メインの通話先、初期コスト、対応言語などから、ご自身の好みにあったところを選ぶと良いかと思います。3サービスの概要を表にまとめました!
| Yolla | Rebtel | Viber | |
| 国内固定電話料金 | 3.3¢ | 2.5¢ | 2.7¢ |
| 国内携帯電話料金 | 6.7¢ | 5.0¢ | 9.8¢ |
| 最低クレジット | 4ドル | 5ドル | 4.99ドル |
| アメリカへの通話料金* | 1.0¢ | 1.0¢ | 1.9¢ |
| アプリの日本語対応 | ×(英語ほか) | ○ | ○ |
| WEBサイトの日本語対応 | ×(英語ほか) | ×(英語ほか) | ○ |
*アメリカ以外は国により最安となるサービスが異なるため、メインの通話先でチェックすることをお勧めします
YollaとRebtelの使い方
YollaとRebtelについて、アプリの使い勝手など、さらに詳細を比べてみました。
Yollaの使い方
スマホにYollaアプリをダウンロードし、画面に従って登録を完了。4ドルのクレジットを追加する際は、クレジットカードではなく、ドルのデビットカードで支払って、為替の手数料を回避。追ってプロモーションの3ドルも追加されて、7ドルの残高となりました。ドル預金+デビットカードの使い方については、こちらの記事もぜひご覧ください。

Yollaの使い方は非常にシンプルで直感的。アプリ下部のダイヤルパッドアイコンから、通常の電話と同じように番号を入れて通話ボタンを押すのみです。カントリーコードでJapanを選べば、次回もデフォルトで選択されています。電話番号から通話先を判断し、料金も表示してくれています。


国内通話や、海外旅行先のアメリカ、ギリシャなどで30回ほど使用しましたが、まだまだ最初のクレジットが残っています。Skypeの時もそうでしたが、数ドルのクレジットを年1回購入すれば、十分使える消費ペースです。
これからYollaの導入を検討される方は、下記の紹介リンクから申し込みされると、クレジット購入後に3ドルのボーナスが獲得できます(紹介者ももらえる仕組みです)。念のためクレジット追加前に、アプリのプレゼントアイコンをクリックして、コードが適用されているかご確認ください。されてなければ手入力できます。
ちなみにYollaにはCaller ID(発信者ID)表示機能があり、自分の携帯電話番号を表示させることができる、とサービスページでは説明されていますが、これは日本では非対応のようです。SMS認証はしましたが、試しに携帯にかけてみたところ”非通知”となっていました。
Skypeでも同様の機能があったものの日本は非対応だったようで、少し調べたところ詐欺対策などのために策定された、”発信者番号偽装表示対策ガイドライン“というものに関連しているようでした。
また、ショートメッセージを送る機能もあるので試してみたところ届かず・・こちらは一通 $0.15なので通話より割高です。通話メインで使う場合には特に影響ないですが、機会があれば再度試してみたいと思います。
Rebtelの使い方
クレジットがあるので、引き続きYollaをメインで使っていますが、比較のためRebtelもダウンロード。アプリが日本語対応しており、翻訳も自然なので理解しやすいです。
Rebtelも、アプリのホーム画面にあるダイヤルパッドアイコンから番号を入力して通話します。ただ、RebtelがYollaと異なる点として、Wi-Fiもしくはモバイルのデータ通信以外に、電話回線を使った通話方法がある点です。試しにかけた電話が、050番号にかかり非常に驚いたのですが、通話料の安い電話回線を介して、目的の固定電話や携帯電話につなぐ機能のようです。この場合、国内通話かけ放題などを契約していない限り、普通に通話料がかかり、得になりません。
確認したところ、その機能をOFFにする設定がありましたので、Wi-Fiとモバイルデータ通信以外では通話されないように、変更しておきました。ここだけ押さえれば、Rebtelの使い方も特に難しくないかと思います。


Yollaと同様、Rebtelにも紹介プログラムがあり、紹介リンクから申し込みをして、10ドル以上のクレジットを購入すると、10ドルのボーナスが獲得できます(紹介者ももらえる仕組みです)。最低クレジット5ドルの倍なので、少しハードル高めですね。
IP電話の注意点、ときどきつながらない番号も
最後にIP電話の注意点です。受信する電話の設定によっては、IP電話ではつながらないことがあります。ナビダイヤル(0570)ですと、”おつなぎできません”と自動音声が流れることもありますが、通常の固定電話では延々コール音のままということもありました。何度か試してつながらないようでしたら、拒否設定の可能性が高いので、ご自身の電話でお試しください。私はこれまで、病院への電話で一度ありました。
余談ですが、固定電話からはフリーダイヤルなのに、携帯電話からはナビダイヤルのみ、という問い合わせ先を提示する企業が増えている気がします。せめて普通の固定電話回線も問い合わせ先に加えてくれれば、IP電話でかけることができるのに、ナビダイヤルのみでは必ず別途通話料がかかってしまいます。
先日も銀行への問い合わせで、問い合わせフォームでは完結しなそうな内容だったので、ケチな私はフォームから折り返しを依頼して、通話料の発生を回避しました!多くの方が携帯からかける時代ですので、企業側も固定電話/携帯電話双方のコストを意識した対応をしてくれるとありがたいですね。
以上、こちらの情報が通話料の節約に役立てば嬉しいです
※Skype画像の引用元:アプリケーション立ち上げ画面のキャプチャ
