先日ニューヨーク経由でヨーロッパに行く旅行で、初めてエアバス A350-1000のビジネスクラスに搭乗しました!2024年に国際線の新フラッグシップ機として導入されたA350。国内線では乗りましたが、国際線は搭乗自体初です。これまでボーイングのJAL SKY SUITEは何度か乗っているので、A350がどのように進化しているか体験してみました。予約方法やコストから、シートや設備などボーイングJAL SKY SUITEシリーズとの違いについてもまとめます!
ビジネスクラスの予約方法
まずはビジネスクラスの予約方法について。言うまでもなく、ビジネスのチケットは高い!いま11月の羽田-ニューヨーク線、JAL直行便で見てみると、一番安いチケットで90万円弱。予約変更も払い戻しもできない、最低条件のチケットでこのレベルです。これくらい払えるわ~、という方には読み飛ばしていただいて大丈夫ですが、当然この金額のチケットを購入できる人は限られます。
私含め、ほとんどの旅行者はビジネスクラスを直接取ることは少ないのではないでしょうか。私が使ったことがあるビジネスの予約方法は下記3つ。
- 1. アップグレード対象料金のエコノミークラスを買い、マイルでアップグレード
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通常のエコノミーより割高だが、ビジネスのチケットを買うよりは割安。マイルも貯められる
- 2. マイルを使って特典航空券で予約
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コスパは一番良いが、マイルは貯められない
- 3. ダイナミックパッケージで予約
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需要に応じた価格変動のおかげか、エコノミーより安い奇跡チケットが取れることも
一番よく使うのは、コスト的にも許容範囲でマイルも貯まるアップグレードパターンなのですが、今回は下記2点の理由で、特典航空券で予約をしました。
- 片道なので、通常の航空券では割高になる
- 無職ゆえ節約したい
ということで、暇さえあれば“特定航空券空席カレンダー”をチェックして、数ヶ月前から予約にチャレンジ。羽田-ニューヨークのJAL直行便機材は、現在A350のみのため、予約できれば確実にA350-1000のビジネスとなります。ニューヨークのような人気路線は、マイル予約の競争率が高く、また残席に応じて必要なマイル数が増える“特典航空券PLUS”の導入後は、最低限の必要マイル数での予約はかなり難しいです。今回は日程にフレキシビリティがあったため(無職バンザイ!)、8万マイルでビジネスクラスを予約することができました。燃油サーチャージと税金で別途、39,410 円。
マイルをJALで使えるe JALポイントに交換した場合、1万マイル=15,000ポイントとなり、1ポイントは1円ですので、この換算レートを使うと、8万マイルは12万円となります。税金含めて、16万円弱でビジネスクラスが予約できた、と思えばコスパとしては悪くないです。
ちなみに特典航空券の予約は、出発直前まで3,100円で取り消しできるので、スケジュールがかなり柔軟になります。今回、移動ルートを丸ごとひっくり返す、という大変更を行い、チケットをすべて取り直したのですが、JALに支払った取消料は3,100円のみです。旅行直前まで日程やルートを調整したい場合、これはかなり役立ちます
エアバス A350-1000 ビジネスクラス
出発当日。いつも飛行機に乗る前は、ラウンジでワインなど飲みつつ食事をしていくのですが、ビジネスの場合、機内の方がいい酒が飲める&食事も美味しいので、ラウンジでは軽食のみとしました。シート、設備など機内の仕様についてはJALのページでご確認いただけます。シートはこれまでのビジネスクラスよりかなり広そうに見えますね。座った印象も広々していました。


A350のコンセプトなどについては、JALのコンテンツでもかなり細かく紹介されています。”日本らしさ”にこだわったというデザインは、まさに照明などに表れているかと思います。和紙を使った木製照明のような雰囲気です。JALのビジネスでは初の扉付きということで、プライバシーも確保できますし、電子機器まわりも充実。AC電源に加え、USBはType-A/C両方あり、ワイヤレス充電にも対応。
新しくヘッドレスト内蔵スピーカーが導入されていますが、ノイズキャンセリング機能を求めてヘッドフォンを使用。何本か映画を見たら少し耳が痛くなったので、内蔵スピーカーも試してみれば良かった。ヘッドフォンの後ろにあるのがリモコンですが、これはちょっと分かりづらくて、最後まで操作に手間取りました。特に機内が暗くなったあと、タッチパネルで意図してないところを触ったり、リクライニングの操作も直感的にできず・・。高機能すぎて扱いづらいという面もあるかと思います。


個人的に良いと思ったのは上着をかけられるクローゼット。しっかりしたジャケットでも大丈夫そう。とはいえ夏なので上着など持っておらず、使ってません。写真を撮り忘れましたが、この下にあった靴入れは地味に便利!意外とビジネスでも、靴を置く場所は迷って、シートの下に潜り込んだり、遠くに置いて取りづらかったりしますが、仕舞う場所があれば安心です。画面も大きいですね!24インチ4Kのモニターだそうです。外の光が映り込んでしまっていますが、電子式の窓を閉めれば、しっかり暗くなります。


画面から自分のアカウントにログインしてパーソナライズできる、ということでログインしてみたのですが、機内でパーソナライズできるメリットは感じず、あまり意味はありませんでした笑
画面の下にはブランケットとリラクシングウェア。足元の横幅は、JAL SKY SUITEの広めのタイプと比べると、少し狭そう。ベッドパッドもありました。お馴染みのエアウィーヴは、リクエストすると貸してもらえるそうです。


続いて食事。今回は事前に予約せず、機内で洋食を選びました。シャンパンのあとは白ワイン、複数から選べるのが嬉しい。機内が暗くて色がイマイチに見えますが、美味しかったです。これ以降はリモコンから、麺類、フルーツなどのアラカルトを好きなときに頼めます。


最後に機内Wi-Fiについて。ビジネスクラスでは24時間プラン(18.8ドル)のプロモーションコードがもらえるため、フライトの間ずっとオンラインでいられます。もちろん切断されるときもありますが、昔初めて国際線で機内Wi-Fiを使ったときと比べて、通信状況はかなり良かったです!プロモーションコードは、事前にメールで送られてきました。


以上、A350-1000のビジネスクラス搭乗記でした!
ボーイング 787/777 ビジネスクラス JAL SKY SUITE
続いてこれまでに乗ったボーイングのJAL SKY SUITEシリーズ。ニューヨーク線以外の写真もありますが、シートの仕様は同じです。ちゃんと記録してないですが、一番よく乗ったのは初代のJAL SKY SUITEかと思います。長方形デザインで足元もまっすぐ広め。モニター前に固定テーブルがあります。シンプルで操作なども分かりやすい印象。


JAL SKY SUITE IIIも乗りました。シートが斜めに配置されていて、隣席と足元が交差するタイプですね。下の写真は真ん中がJAL SKY SUITE Ⅲですが、足元は少し狭めです。JAL SKY SUITEはシート位置によって、テーブルと足置きの形や配置が少し違います。



写真を振り返る限り、どうやらJAL SKY SUITE Ⅱは乗ったことないようです。こちらは767専用ということなので、少しコンパクトなタイプなのでしょうか。個人的には初代のJAL SKY SUITEが一番居心地良い気がします。スペックで比べればA350-1000がもちろん良いのですが、慣れるのに少し時間がかかりそうです。
ボーイング 777 ファーストクラス JAL SUITE
ビジネスクラスではないですが、ファーストクラスも羽田-ニューヨーク線で搭乗したことがあります!新型コロナで海外旅行を自粛したあと、2022年に復活記念で初のファーストクラス!旅行自粛によりマイルも貯まっており、この予約も特典航空券でチャレンジしました。
12月下旬のチケット獲得に向け、6月からファーストクラスのキャンセル待ちを開始。8月に往路の座席を確保できました。ファーストクラスは“特典航空券PLUS”対象外のため、必要マイル数は固定で、片道7万マイル+税金 46,130円。
復路はちょうど良い日程でファーストが確保できず、プレエコで押さえていたのですが、出発の10日ほど前にキャンセル待ちの席が準備できたと連絡が来ました!同じく7万マイル+税金48,690円で、無事往復ファーストクラスの旅となりました。いま(2025年10月)だと北米行きのファーストクラスは、ローシーズンでも片道11万マイルですね!物価高に加えてマイル高。。
特別な体験は搭乗前、ファーストクラス専用ラウンジで始まります。詳細はJALのサイトでご確認いただけますが、サクララウンジとは趣も異なり、広々として落ち着いたインテリア。ダイニングと別の階にカフェもあり、こちらはほぼ独り占め状態。出発前にきんつばを食べながら、飛行機を眺めてくつろぎました。




いよいよ機内へ!ファーストクラスは8席ありますが、海外の方が多い印象です。座席がでかすぎて全体を撮影するのが難しい・・、まさに小部屋。





食事もフレンチレストランのコースのようで、ビジネスより一段上、というのが分かる内容でした。シャンパンやワインはもちろん、日本酒などの品揃えも充実。






アラカルトのメニューも豊富です。お馴染みの麺類に加え、チーズ、フルーツ、そしてジャンポールエヴァンのチョコレートもありました!



続いて復路。JFKでのラウンジは、エールフランスかルフトハンザの選択肢があり、ルフトハンザに行きました。ハムやチーズ、パンがこころなしか美味しく感じるヨーロッパ系のラウンジ。機内での食事は和食を選択。写真を撮り忘れましたが、、刺し身とメインがあって美味しかったです。




復路も素敵なチョコレートがありました。アメニティはポーチに加えて、持ち帰り可能なパジャマもありますし、クレ・ド・ポー ボーテのフェイスマスクが嬉しい。


実際ファーストクラスに乗ってみて気づいたのは、身長160cm未満の自分にそんなでかいシートは要らん、ということだったのですが、広さ以外にも快適&楽しいポイントはあったので、A350のファーストも乗ってみたいです。マイルを貯めて、再び特典航空券の予約にチャレンジしようと思います!
