CFP試験の学習方法、今回は4課目受験した11月試験で後半に学習した、金融資産運用&不動産運用設計の2課目についてまとめます。全6課目合格までにかかった費用や期間については、こちらの記事もぜひご参考ください!

金融資産運用
学習方法
CFPのラスボスと言われる金融ですが、日程的には初日の1課目め。試験に向けて、直前まで集中して勉強するには良いスケジュールですが、不出来だと初っ端で玉砕気分を味わうことにもなります(実体験)。とはいえ、最も難易度と負荷が高い課目が最初に終わる、という意味では良いかもしれません。玉砕しても、気持ちを切り替えて残りの課目に臨みましょう!
CFP全課目について、私の基本的な学習方法は下記ですが、以前の記事に書いたように、金融はテキストのみでは不十分だと考え、FPK研修センターの“テキスト解説”、”演習解説コース”の動画教材を購入しました。テキスト解説動画で非常に良かったのは、やはり読むだけだと十分に頭に入らない内容が、音声と映像で記憶に残る点。また、重点ポイントや飛ばして良い項目も分かり、非常に役立ちました。イマイチやる気を失っているときも、動画は再生すれば勝手に進んでくれますから、気楽な学習方法です。
- テキストを読みながら、ノートに重点をまとめる(金融と不動産はテキスト解説動画を視聴)
- 精選過去問題集の過去問を解く(金融は演習解説動画を視聴)
- 精選過去問題集の実力判定模試を解く
- 試験直前に実際のCFPの過去問を解く
演習解説コースは、よく出題される問題の解き方をじっくり解説してくれる動画。債券、株式など章ごとに分かれているので、各章の演習解説動画を見る→精選過去問題集の該当する過去問を解く、という進め方にしました。
各章に動画が何分、過去問が何問あるかを把握し、事前に日毎の割り振り(ゴール)を作成。Dailyのスモールゴール作成→ゴール達成状況の確認→進捗に応じたスケジュールの再更新、という流れで進めました。最初からムリにすべてを理解しようとせず、とにかく前に進むことを優先したので、1週間超かけて動画+過去問1周目が終了。そこで苦手分野として挙がった債券などについて、ネットでの情報収集も行い、テキストのまとめも追加。その後過去問2周目を1週間程度で終わらせるスケジュールを組みました。直前の復習も含めて、金融には4週間弱かけてます。
演習解説コースには、”事例演習と重点ポイント”というテキストも含まれており、過去問も掲載されていますが、基本的には精選過去問題集からの抜粋です。過去問を2周終わらせたあと、3周目までは時間が取れなかったので、直前の復習にこのテキストに掲載されている140問程度を解きました。精選過去問題集からさらに抜粋されているので、効率的です。
ちなみに金融の実力判定模試は、カンニングしないとほぼ答えられなかったので、結果は参考にならず。CFPの実際の過去問は、捨て問で適当にマークしたところが全問正解になってしまったりして、2回とも30問以上取れてました。でも本番では28問。。時間のプレッシャーもある中で、計算問題を解くのは本当に難しい。
金融の勉強では、協会テキストでも、精選過去問題集の解説を読んでも、どうしても理解できない問題もありました。そのとき問題をスマホで撮影し検索、Google検索結果上部のAI解説で、どちらのテキストでも解説されてなかった前提条件が説明されており、ようやく理解!という場面があり、やはり今の時代、AI活用は必須だと実感。
また金融個別の注意点として、計算用紙が大量に必要です。とにかく頻繁に、かつ長大な計算を行うため、家中からかき集めたA4の裏紙が尽きてしまい、実家に行ったついでに裏紙を回収してきたり、今まで捨てていたチラシや郵便の紙まで再利用したり。1日5~10枚程度計算に使いました。試験後も、再び金融を受ける可能性に備えて裏紙を集めていた笑
もちろんノートを使ったり、裏紙ではない紙を使っても良いのですが、私はドケチなので裏紙一択でした。他の課目は、ちょっとした計算ならメモ帳程度のサイズで乗り切れましたが、金融の計算は長いので、大きめの紙が必須です!
重点&暗記ポイント
GDP、プライマリーバランスや日銀の金融政策決定会合など経済の基礎や時事から、債券、株式、デリバティブなどの投資商品。そしてポートフォリオ理論などやや学術的な要素に加えて、関連法令まで。金融の内容は多岐に渡ります。そして、数式を覚えないと絶対に解けない問題がある、というのが金融の難しさ。しかも、覚える数式もまあまあ多い。
金融の場合、どこが重要というよりも、どこを捨てるか、を最初に考えると良いかと思います。過去問1周あたりで自分の得意不得意がある程度見えたら、苦手なところをバッサリ捨てましょう。私は最初に外国債券を捨てることはすぐに決めたのですが、国内債券は諦めきれず、数式を覚えようと努力しました。
でも債券だけでも覚える数式は、割引債の利回りやら、利付債の価格やら割引債の価格やら・・と多数あり、試験数日前でようやく、債券ムリだ!他に時間を使おう、となったのが、振り返るとCFPの学習全体の中で一番の失敗でした。


そこから割り切って、債券の中でも覚えやすいマコーレーデュレーションだけ繰り返し復習したり、先物の理論価格やポートフォリオのシャープレシオなど覚えやすいものに集中しましたが、この決断をもっと早くしておけば、債券以外の点に繋がったはず!捨てる勇気、大事。
役立った知識
金融は、自分の日常生活で役立つというより、世の中の仕組みを理解するのに役立つ内容が多かった気がします。例えば国の財政がどうなっているのか、税収の内訳やプライマリーバランス(基礎的財政収支)など、今まで気にしたことがなかった情報も、具体的な数字で見ると規模感、重要性などが掴めます。金利が上がると債券価格が下がるという事象も、(結局覚えられなかった)債券の数式などにより、ロジックが説明される。
個人的に面白いと思ったのは、ポートフォリオ理論。シャープレシオやCAPMに関する研究は、1990年にノーベル経済学賞を受賞しているそうです。昨年から、投資信託とETFで、金やREITなどこれまで購入したことのなかった商品に投資を始めたのですが、ポートフォリオ全体の戦略は考えておらず、行き当たりばったりの投資。もしポートフォリオ理論をもっと勉強して、自分の投資商品に当てはめてみたら?と考えると面白そうで、時間があればいつの日か検証してみたいです。理解できるかは疑問だけど。
不動産運用設計
学習方法
一番最後に学習を開始した不動産。金融で動画教材が役立ったので、追加でテキスト解説動画を購入しました。なんとなく勝手に苦手意識を持っていた課目ながら、動画は理解しやすく、作成したスケジュールよりも2日前倒して、4日間で見終わることができました。そこから1週間かけずに過去問1周目が終わり、模試や2周目も順調に進み、2週間+5日間で不動産の勉強を終わらせて、時間が十分に取れなかった相続の復習をする余裕もできました!
考えてみると、“不動産”という時点でかなり範囲が絞られた課目と言えます。権利、賃貸借、売買、投資、と章は分かれていても、すべては不動産の話。精選過去問題数も179問で、6課目中最少です。また、タックスや相続ですでに学んだ内容と重複したりもするので、他の課目を全部勉強した後だった余裕もあるかと思います。
不動産の実力判定模試は、ほぼカンニング無しで正解数1回目33問→2回目39問。過去問2周目のあと解いた2025年第1回試験は32問、本番直前の2024年第2回試験は41問。4課目受験で挑んだ2025年11月試験で唯一、不動産(だけ)は受かるだろう、と思えた課目です。
重点&暗記ポイント
不動産は、権利や法律などについてはひたすら暗記。特に借地借家法や宅建業まわりは、覚える→問題を解く、を繰り返すと身についてきます。
計算は限られており、まずは建ぺい率と容積率。建築基準法による最高限度などは暗記、それをもとに計算、となりますが、計算自体は簡単ですので、慣れれば点数につながる問題です。あとは不動産投資分析。これは経験がないと最初ちょっと戸惑いますが、手間&時間はかかるけどやはり難易度が低めの問題も多く、むしろ得点源。不動産の価格評価の計算も同様です。
個人的な印象ですが、不動産の計算問題は変な引っ掛けとか意地悪さがなく、ストレートに計算して答えを出して、あれ、こんな簡単でいいのか?と思ったけどそのまま正解、ということが多かったです。他の課目は、さらっと計算できたと思ったら、考慮すべき条件が漏れていた、ということが結構あったのに、不動産では皆無でした。
そんな不動産で苦労したのは特例の多さ。もともと複数ある税金とその税率を覚えるだけでも複雑なのに、そこに”宅地の特例”、”土地の特例”、”住宅用家屋の軽減税率”と例外のオンパレード。居住用財産の譲渡の軽減税率の特例、特定居住用財産の買い換え特例、とこれまた似たようなものも多く、併用可否も含め、区別して覚えるのが大変でした。
役立った知識
覚えるのに苦労した特例ですが、もし自分が家を売るとしたら、相続するとしたら、と仮定で考えるのにあたり、知っているかどうかで対応が変わってくることもある重要事項です。何平米以上じゃないといけない、何年以内じゃないといけない、というような情報は、後で知っても取り返しがつかない。
あとは狭い道を歩くとき、“セットバック”を意識して見るようになりました。最近建て直して道幅が広がったところと、狭いままのところを見比べて、”この家は今建て直したらセットバックで家が狭くなるから、ボロ家だけど頑張ってるのか?”などと、失礼な想像ができるようになったのも、不動産を学習したおかげです。
精選過去問題集用 解答シート
前々回、前回もご紹介したように、全体の時間の多くをFPK研修センターの精選過去問題集に使いました。模試は一回分の解答用紙が含まれてるけど、過去問分の解答用紙がなかったため、簡単なフォーマットを自分で作成して使っていました。模試も直接問題集に書き込まず、別途解答用紙を作成して使用しました。PDFを用意しましたので、よろしければダウンロードしてお使いください
- 精選過去問題集 実力判定模試 解答シート
-
課目と日付を記入して使用。点数と不正解箇所の履歴確認のため、過去分も取っておくのがオススメです!
- 精選過去問題集 過去問 解答シート
-
課目と日付、Noについては”何回目の何ページ”用で、過去問一周目の1ページなら1-1です。1ページで100問なので、過去問数が多い課目では3ページ使います。間違えたところを赤ペンでチェックして、赤が多い分野を重点的に勉強する(もしくは切り捨てる)という判断にも使えます。
2026年が始まり、次のCFP試験まではあと5ヶ月ですね。ほとんどの方は働きながらの受験で、無職だった私のように学習時間が取れるわけではないと思いますが、非金融系、実務経験ゼロFPの体験談として、参考になる部分があれば嬉しいです
全6課目合格までにかかった費用や期間、課目ごとの学習方法については、こちらの記事にまとめています!

