アプリで申請!ESTA、ETAとMPC(モバイルパスポートコントロール)

近々1年ぶりのアメリカ/2年ぶりのニューヨークに行きます。新型コロナ後に取得したESTAが昨年末で切れたため、取り直そうとしたら、いつの間にかESTAの申請がアプリでもできるようになっていました。また、昨年末に日本語対応したということで話題になった、MPC(モバイルパスポートコントロール)、アメリカの入国審査でいつも長蛇の列に辟易しているので、この機会にこちらも申請することにしました。NYC経由でイギリスも行くので、ETAもアプリで申請。いろいろなサイトですでに解説されていますが、ESTA、ETA、MPC申請についてまとめます。

目次

ESTA/ETA申請代行サイトに注意、公式からの申請がおすすめ

まず最初に、各種eVISAを申請する際に注意したい点です。国民生活センターから発表されているように、公式と誤解してESTAやETAを申請したら、実は代行サイトで正規の数倍の料金を請求された、という相談が増えているそうです。基本的に、”ESTA”、”ETA (+国名)”などで検索した際に、上位に出てくる日本語サイト(特に広告)は、公式ではありません。サイト名に”公式”と入れている悪質な例もありますが、代行と公式はまったく異なります。

パスポート情報のような重要な個人情報を、どこの馬の骨とも分からないような会社に開示するのはリスクですので、公式サイトから直接申請することをおすすめします。特にESTAは申請プロセスも日本語化されていますし、余分な料金もかかりません!検索結果に多くのサイトが表示されてしまい分かりづらい場合は、下記のような方法で公式にたどり着けます。

  • キーワードに”外務省”を含めて、外務省のページ(ドメイン:mofa.go.jp)のリンクから行く
  • キーワードに”XX大使館”を含めて、該当国の大使館のページのリンクから行く
  • 航空会社や旅行会社など、信頼できる情報ソースを探す

ただでさえ、円安物価高で海外旅行もしづらいご時世ですので、不要な出費につながることがないよう、どうぞご注意ください。そういった意味でも、公式アプリからの申請は安心ですね!

ESTAの申請

まずはESTAです。アプリを立ち上げたところ、ESTAのサイトと同様に、申請をする機能と、取得済みのESTAを検索する機能があります。今回は申請ですので、そちらに進みます。


最初に手順を表示してくれているので、分かりやすいですね!顔写真ページの情報の読み取りが超一瞬で完了し、しかも正確。さすがはTech大国アメリカ。

続いてICチップの読み取り。パスポートを新しくして以降、このチップが役立つ場面が今までなかったですが、ここでようやく出番が!マイナンバーと同じ要領で、すぐに認識されました。その次の顔認証はやや時間がかかったものの、メールアドレスの認証も済み、情報入力へ。

今まで何度もやっているのに、この辺りは毎度、初めて見たような気分になります。出生地を県で入れたか市で入れたかも覚えておらず、毎回気分で入れてますが、今回は市にしました。勤務先なんて入れたかな、と思いつつ、以前の勤務先でも良いようなので、現在無職の私は先日退職した会社を入力。

SNSアカウントとか、両親の名前とか前に入れたっけ?SNSについて気になったので調べたところ、ESTAではないアメリカのビザ申請で、提出しないといけないようです。ESTAではオプションですが、いくつか入れておきました(全部は面倒)。昨年出張のため中国のビザを申請した際、両親の名前はおろか、大学の専攻まで入れなければならず、一体中国政府は大学の専攻を何に使うんだと思ったので、少なくともそれよりはシンプルな項目です。

最後は定番の病気や犯罪歴などの項目が来て、入力内容を項目ごとに確認、チェックをして申請終了です。念のため印刷を、と書いてありますが、スマホから直接印刷はできないので、ダウンロードリンクからpdfを落としてメールで送信しておきました。

申請翌日に“ESTA Status Change”というメールを受信し、アプリで確認したところ無事に承認に変わっていました!ESTAは入国の際に見せたりすることはないですが、念のため入国まではアプリを入れておこうかと思います。ちなみに2012年にESTAを申請した際の履歴によると、かかった費用は1,151円。今回の21ドルは、直近のレートで3,085円となり、3倍弱。。ホント何から何まで上がっていきますね。

支払いはもちろん、為替手数料がかかるクレジットカードではなく、デビットカードのドル払いを利用しました。値上がりが続く中で、微力ながらも地道な節約。以上で、ESTAの申請は完了です!

MPC(モバイルパスポートコントロール)の申請

つづいてモバイルパスポートコントロール。個人的に、これを使うのを超楽しみにしています。アメリカの入国審査はどこの空港も結構待ちますが、JFKはその中でもかなり時間がかかる印象です。ビジネスクラスなどで旅行すると、飛行機を降りるまで快適さと、降りた後の長蛇の列との格差感が辛い。MPCを羨ましく思っていたので、今回はこれでスルッと入国審査を抜けられると信じたいです。

MPCについてはJAL、ANAそれぞれがサイトで紹介していましたので、こちらなどご覧いただくと手順が分かりやすいかと思います。

私は先にプロフィール登録をしたらパスポートが無効と言われたり、イマイチ情報がきちんと入ったか不安で、一度削除してやり直しました。プロフィールは旅を登録するところで入れるので良さそうです。旅の入力は“レッツゴー”という楽しげなリンクから進みます。
まずは飛行機を選択。空港を選ぶところでは全世界の空港に割り振られている空港コードが表示されていますので、Jを入れて検索結果からJFKを選択。これで終わりかと思いきや、ターミナルも選ばなければいけませんでした。チケットを確認し、Terminal8を選択。

同行者を選ぶ画面では”一人旅”を選んで進みます。同行者がいるパターンもやってみたいですが、とりあえず今回は一人なので。旅の目的は娯楽。経験上、アメリカの入国は”ビジネス”と答えたときの方が、追加の質問が増えて面倒なのですが、MPCだとそういうこともなく入国できるのかもですね。

次の税関申告は、これまで何度も書面もしくは空港のKIOSK端末で選択していたお馴染みの質問が続きます。申告無しを選んで終了です。あとは空港に到着したあとの手続き、写真を撮影して提出するようです。下手すると1時間超並ぶ、遅々として進まないあの列をSkipできるなんて・・と期待は高まります!その分上手く入国できなかったら落ち込みそうですが。

ETA(イギリス)の申請

今回の旅では、ニューヨーク経由ロンドン、という大陸間移動をします。そのため今年始まったばかりのイギリスのETAも申請。こちらもアプリです。ESTA、MPCは日本語対応していましたが、イギリスのETAは英語になります。この王冠マークと色合いがお洒落ですね。

ETA、1月に始まったときは10ポンドだったようですが、現在は16ポンド。そんなすぐ値上げするなら最初から16ポンドでやれば良かったのでは・・。ESTAと同様に2年の期限。まずは国を選び、メールアドレス認証、電話番号入力と進みます。

続いてパスポートの読み取り。ここでもICチップが役立ちます。チップの読み込みはスムーズでしたが、その後の写真ページの認識は時間がかかりました。縦のまま読み込んでいたら何度も失敗するので、まずは指示通りに横向きに。それでも認識までかなり撮影し続けて、ここでESTA、MPCとの読み取り精度の違いを感じました。

その後は謎に自分の輪郭が白黒の線になる顔スキャンをします。上手くできているか良く分からないまま無事完了。次は通常の顔写真の撮影、その後は情報入力です。キャプチャを撮り忘れましたが住所を入力、そしてここでも働いているか聞かれるので、”No, I don’t have a job”を選んで進みます。Yesの場合、勤務先も入れるようですね。最後は定番の、犯罪歴や戦争犯罪、テロリズムへの関与などを聞かれるのでNoを選んで進みます。

残念だったのが支払いです。ポンドで払う気満々で、ソニー銀行でポンドの普通預金を開設して、両替もしておいたのに、日本からの申請だと勝手に日本円にされるようです。そのため通常のクレジットカードで、3,324円の支払いとなりました。割り戻したらレートは207.75円。8月23日のポンド円は198円台だったのに207円て何だ!相手が政府じゃなければ詐欺と言いたい場面。だから円払いは避けたいんですよね。

支払いも終わり、“We are processing your ETA application”という件名のメールを受信したのが20:05、そして“ETA application approved”というメールが来たのが20:061分で承認!早!こちらもESTAと同様に、入国の際に必要になるわけではないので、メールを印刷したりキャプチャを撮っておいたりする必要はありません。ESTAと違い、アプリの中に情報が保存されているわけでもないので、申請が完了したらアプリも削除してしまって問題ないです。しかしこの王冠マークのアプリアイコンが可愛くて、削除が惜しい。ぜひこのデザインを他のアプリでも使ってほしい。immigrationのアプリもこの王冠アイコンでしたが、色合いが絶対ETAのが良いので、観光系のアプリにぜひ流用してほしいと勝手に願っておきます!

以上、ESTA、ETA(イギリス)、MPC(モバイルパスポートコントロール)の申請についてでした。ちなみにアメリカはJAL、イギリスはアメリカン航空で行くのですが、AAはメールで”ETA要るよ~”とリマインドを送ってきてくれました。JALからはこういったメール来たことないので、AA意外と?親切ですね。追ってMPCの入国についてもupdateします!

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