2025年4月に行ったペナン島メインのマレーシア旅。ペナン島の2軒に続いて、首都クアラルンプールに電車で移動する途中で一泊した、イポーのヘリテージホテルのご紹介です。
今回滞在するまでまったく知らなかった街、イポー。クアラルンプール周辺に位置するセランゴール州と、ペナン州の間に位置するペラ州の州都で、クアラルンプール、コタキナバルに次いで、マレーシアで3番目に大きな都市だそうです。
Sarang Paloh Heritage Stay & Event Hall
そのイポーで宿泊したのが、サラン パロー ヘリテージ ステイ。名前でヘリテージホテルと見分けてチェックしたのですが、イポーの中では高価格帯ながら、一泊9000円未満。イポーの宿泊料金はクアラルンプールやペナンに比べてお得感が高いです。
歴史
ホテルのロビーはYICK WOH GOLD SMITHという、金細工やジュエリーのお店だったらしい。その後は質屋となった、100年程度の歴史があるビルだそう。イポー駅から続く大きな通りに面しています。
ロビーは中国テイストのアンティーク家具などが置かれ、非常におしゃれな空間。


もう一つの建物、隣にあるOVERSEA BUILDINGは、Bank of Malayaというペラ州初の中国系銀行があり、その後はシンガポールの華僑銀行、Overseas-Chinese Banking Corporationに買収されたそう。今もそれぞれの名前が建物に残っています。詳しくは、ホテルのWEBサイトもご参照ください。
建物・部屋
ロビーの奥の階段を上り、廊下を通って部屋のある建物へ。途中のインテリアや、外階段のデザインなども逐一お洒落。そして風水なのか、水を張った甕や植物なども散りばめられている。





部屋は天井が高くて、窓も大きい。インテリアは歴史がある雰囲気はないけど、建物の良さを活かした作り。浴室は入口横の、ベッドより数段高いところ。シャワーのみだけど広々しています。



朝食はつけなかったけど、1階ロビー横のキッチンエリアで買ってきたものの食事ができそうでした。思いがけず好みのホテルを見つけられて、良い滞在となりました。
イポーについて
イポーは昔は小さな村だったそうですが、19世紀後半に錫(すず)鉱山が発見されたことにより、多くの労働者が流入して発展。特に中国からの移民(華僑)が多かったそうで、滞在したホテル含め、街なかでも中国系の人や看板をよく見かける。ペナンと同じく、イギリス統治時代の建築物も今も残っています。
歴史的建築物
イポー駅。クアラルンプール駅の設計もしているイギリス人建築家、アーサー・ベニソン・ハバックの設計で、1917年に完成したそうです。
19世紀後半、イギリス統治下のインドで確立されたインド・サラセン様式(Indo-Saracenic Style)にあたる建築のようです。当時イギリスでエドワード朝バロック様式の構造に、ドームやアーチ型の回廊など、イスラム建築の意匠が取り入れられているそう。保存状態はそこまで良くないですが、美しい駅です。

駅のすぐ向かいには、イポー市庁所。Dewan Bandaran Ipohとは、Ipoh Town Hallという意味だそう。こちらも同じ、アーサー・ベニソン・ハバックの設計で、ファサードに1914と刻まれています。




こちらは市役所裏の広場のようなところにある、バーチ記念時計塔(Birch Memorial Clock Tower)。このエリアの初代英国レジデントであった、ジェームズ・W・W・バーチを記念して1909年に公開されたそうです。現地の人からすれば、支配の歴史でもあるため、バーチへの評価は複雑なようです。
とんでもなくドラマチックな空の色に白亜の塔が映えてます。言うまでもなく、このあと土砂降りの雨になった。


街並み
そのほかイポーの街並み。古さと新しさが混在していて、若者も多く活気のある街でした。




食事
イポーは美食の街としても知られているらしい。1泊滞在、かつ翌日午後にはクアラルンプールに発つため、食事の機会は限られたけど、夕飯は宿のマダムからオススメされたホテル近くの中華料理屋へ。店内は中国語しか話されてない雰囲気でやや日和ったが、ちゃんと英語も通じて、ビールある?と聞いたら、隣の店の冷蔵庫から好きなの取ってきて、という斬新なシステムだった。
また、もやしチキンとソルテッドチキンという鶏肉料理も名物らしい。もやしの方は食べる機会がなかったが、ソルテッドチキンは食べてみたくて、有名店が集まっているらしい新市街方面へ遠征。旧市街から大通り沿いにまっすぐ、キンタ川を渡って進むとソルテッドチキンの有名店がある。
口コミで人気の店に行ったら残念ながら現金Onlyで買えず、近くの土産物店で購入。岩塩で蒸し焼きにされるらしいのですが、見た目は”羽根をむしられた頭のないニワトリ”丸々一羽。写真撮りましたが、掲載はためらわれるレベルです。でも旨かった!




1日にも満たない滞在ながら、なかなか楽しめたイポーでした。移動も電車で楽々だったので、またマレーシアに行く機会があったら、もう少しゆっくり滞在したいです。
ペナン島のヘリテージホテルもぜひご覧ください!


